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- IT doesn't matter -

WEBサイト構築の素人がサイト表示速度を改善するまで

前回のエントリから 実に4ヶ月ぶりのブログ更新です。
続き物として書くつもりだった前回エントリのタイトルからはそっと「その1」という文字を削除しました。

メインの仕事に余裕ができたので、最近は副業の遠野 民話漬のプロモーションに時間を使っています。
昨年完全無料化で話題になったYahoo!ショッピングのストア構築もさっそく完了しました。
こちら→http://store.shopping.yahoo.co.jp/minwazuke/

かんたんすぐに出店できる「ライト出店」ではなく、月商100万円以上を目指す「プロフェッショナル出店」です。現在の民話漬の規模を考えたらライト出店で十分なのですが、器は大きいほうがいいでしょう。
驚異的なジャンプ力を持つノミでもコップにしばらく入れると、コップの高さ以上には飛べなくなるといいますものね。

Yahooストア構築はマニュアルにそって淡々と進めるだけでつまらなかったので、今回はWEBサイト構築の素人がどうやって自社WEBサイトの高速化をしたかについて書いてみます。

なぜ高速化する必要があるのか?

以前から自社サイトの表示速度がなんとなく遅い気がしていました。
お客さんには少しでも快適に買い物していただきたいですし、サイトの表示速度は検索順位にも影響するそうです。

さっそく現状を把握するためにGTmetrixというサービスで計測してみました。
さてどうでしょう?

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案の定、改善余地がありそうです。
「Page Speed」はGoogleのサイト速度計測サービスで結果が「B(80%)」、「YSlow」はYahooのサイト速度計測サービスで結果が「C(78%)」でした。

Yahoo!JapanもGoogle検索エンジンを使ってますし、まずは自身でもよく使うGoogleの測定結果への対策だけに注力します。
一番気になるのは「Leverage browser caching」、これを解消するのが一番効果がありそうです。

何をすればいいのか?

この「Leverage browser caching」という助言、要はブラウザのキャッシュを効かせたほうがいいよ、ということみたいです。
調べてみるとブラウザのキャッシュを有効化するためには「.htaccess」ファイルにApacheの設定を追記するのが一番簡単そうです。
効果が見込めて実行もしやすい。実施決定!!

ところで.htaccessって?

.htaccessファイルは特定のディレクトリに設置すると、.htaccess内に記述された内容が設置されたディレクトリとその下層のディレクトリに対して適用されるというものです。

.htaccessはどこ?

さて、.htaccessはどこにあるんでしょう?
自社サイトはWordpressにWelcartプラグインを使って構築しています。
Wordpressの場合、インストールしたディレクトリにあるそうです。

FTPCyberduckというMacのクライアントをつかってます。
Cyberduckで色々と探ってみても見当たりません。

ここでSIerのときにテストでAIXサーバを触っていた頃の古い記憶を呼び起こします。 たしか、コンマで始まるファイルは隠しファイルじゃなかったか!?

そこでCyberduckのメニュー探ると表示メニューにありました。
「不可視ファイルを表示」

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無事にファイルを発見。

VIコマンド?

.htaccessをダウンロードし、テキストエディットで編集しようとしましたが、隠しファイルなのでFinderに表示されずに開けない。。。少し調べたところ、Macで隠しファイルを表示させるのは割りとハードルが高そうです。

しょうがないのでターミナルの出番です。もう一度、SIerのときのキヲクをたどる。。。
うろ覚えのVIコマンド。
・「i(Insert)」を押して、挿入モードにしてコピペ!
・「:(コロン)」を押して、指示モードに
・ 「wq(Write, Quit)」で、上書き更新してファイルを閉じる


はぁはぁ♡ 久々のコマンドライン操作に興奮!!


ちなみに追記した内容はこちらです。
画像ファイルとCSSファイルは1週間は再読み込みするな、という命令です。

<ifModule mod_expires.c>
ExpiresActive On
ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/gif "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/png "access plus 1 weeks"
ExpiresByType text/css "access plus 1 weeks"
</ifModule>


ファイルのバックアップを取って、 編集した.htaccessをアップロードして完了。
さあどうだ!?

結果

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「Page Speed」の結果が80%から87%に改善しました。
「YSlow」は全く結果が変わりません。

体感的にもさくさく表示されるようになりました。
めでたしめでたし。

おわりに

今回の改善で画面の表示が早くなった分、今度はFacebookの「いいね!」「シェア」の表示が遅いのが気になり始めました。
これはJavascriptとの同期設定が問題らしいです。次はコレに取り組みます。

ちなみに、現在のGoogle検索ランキングで民話漬の自社サイトのランキングはこうなってます。
・「遠野 漬物」→1位
・「岩手 漬物」→2位
・「東北 漬物」→3位
・「漬物 もろみ」→61位


「漬物 もろみ」での検索結果を10位以内に入れたいところです。
もろみ関連のコンテンツの充実もしていかないといけません。

おっと忘れてました。
改善中の自社お取り寄せサイトはこちら→http://minwazuke.com

『ネット・バカ』を読んだ

ニコラス・G・カーの『ネット・バカ』を読みました。

最近、歩くときもスマホから目が離せない人たちをよく見かけるようになりましたが、そんな状況に刺さるタイトルですね。
原題は「The Shallows(浅瀬)」。ネットに依存することによって、われわれが陥る思考状態のメタファーでしょう。本書の中にもこんな記述があります。

かつてわたしは言葉の海のスキューバ・ダイバーだった。いまではジェットスキーに乗っているかのようにして海面を滑っている。



著者はテクノロジーを中心とした社会的、文化的、経済的問題を論じる著述家で、著書に『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』、『クラウド化する世界』などがあります。

『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』は、その基となる論文がハーバード・ビジネス・レビュー誌に発表されるやいなや世界中の新聞・ビジネス誌・IT専門誌で取り上げられて、徹底的に議論され話題となった作品です。発表当時、著者はIT業界から白い目で見られたそうです。
いずれの本もIT業界に関わる方(特にエンタープライズ)であれば、一読しておいて損はない本です。

ちなみに、その論文のタイトルは「IT Doesn't Matter」。このブログの副題と一緒ですが、偶然です。ぼくはPHISHの歌詞から付けました。



本書は現在のネット社会を糾弾し、ネットのない社会に回帰せよと単純に主張するものではありません。著者自身も、もう後戻りはできないといっています。



「 第1章 HALとわたし」より

スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』を観たことはありますか?
そこに登場するスーパーコンピュータHAL。暴走し、最終的には人工知能を制御する記憶回路を切断されます。映画を観たことがある方は、このセリフで映画の場面を思い出すのではないでしょうか。

「デイヴ、やめろ。やめてくれないか。やまえろ、デイヴ。やめてください」
「デイヴ、気が遠くなってきたよ。わかるんだ。ぼくにはわかるんだ」



著者はネットに依存したわれわれの脳をHALに例えて、こう警告しています。

一台で孤立していた昔のPCよりも、はるかに強く、はるかに大きな影響を、ネットが自分にもたらしていることにわたしは気づき始めたのだ。
それは単に、コンピュータ・スクリーンを見つめることに時間を使いすぎているというだけの話ではない。ネットのサイトやサービスに慣れ、頼るようになるにつれ、自分の習慣や日常的行動が変わったというだけの話でもない。脳の働き方自体が変わりつつあるように思えたのだ。
ひとつのことに数分かそこらしか集中出来なくなっていることを、不安に思い始めたのはその頃だった。
最初わたしは、脳の年齢的な衰えのせいだろうと考えた。
だが気づいた。わたしの脳は単にふらふらさまよっているだけではない。
飢えていたのだ。ネットが与えてくれるのと同じだけの量を食べさせてくれと、それは要求していたーーーそして与えられれば与えられるほど、さらに空腹になるのだった。
コンピュータから離れているときも、わたしはメールをチェックしたり、リンクをクリックしたり、ググってみたりしたくてたまらなかった。接続していたかったのだ。
インターネットはわたしを、高速データ処理機械、いわば人間版HALへと変えたのだとわたしは気づいた。

以前の脳が恋しくなった。



このあと本は脳の仕組み、人類やテクノロジーの歴史、グーグルの哲学などに触れながら、展開していきます。

気になった方はぜひ手にとって見て下さい。
知的好奇心を満たしてくれる逸品です。

地方小売業支援コンサルタント宣言

このブログを始めた目的は2つあります。

  • たとえわずかであっても世の中の誰かに役立つ情報を発信すること。

  • 個人としてのプレゼンス(=存在感、威信、威勢)を世の中に示していくこと。

「誰かに役に立つ情報」はいいんです。世の中にはいろんな人がいますから、この目的はおそらく既に達成しているでしょう。もうひとつが課題です。さて、34歳サラリーマンの僕がどうやって世の中に対してプレゼンスを示すのか。きっと僕と同年代の多くの方が同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。

僕は現在、小さなITコンサル会社(aegif)でビジネスコンサルタントとして活動しています。自由な働き方ができて、オープンソースにめっぽう詳しい技術者集団を擁しているのがaegifの特徴です。頭が冴えた、賢いメンバーが多く、スキのある発言をひと言でもしようものなら、ウィットに富んだツッコミが各所から入るところも気に入ってます。

一方、僕はECサイトの運営もしています。
僕の実家は岩手県遠野市で「民話漬」という漬物屋を営んでいます。昨年、父が亡くなってからは母と義兄が会社を運営しています。
販路を拡大する必要があったり、母に依存したアナログな会計作業を脱却する必要があるなど、課題は散在しています。
ECサイトは父の死をきっかけに東京で離れて暮らす僕に何かできることがないかと考えて始めました。
今まで培ったIT知識を活かし、WordPressベースに構築しました。構築にかかった費用はゼロ、運営費用はレンタルサーバ利用料(263円/月)と独自SSL利用料(2,100円/月)だけです。
現在までユルく運営してきて、積極的な販促活動はほぼ行なっていので売上は多くありません。


小さな会社のブランド戦略

小さな会社のブランド戦略

この本の1文にピピっときました。

「専門家になるために必要な資格や試験なんてないと思う。誰でも”専門家宣言”をしたら、その日から専門家。どんな専門家だって、結局、ずっとその分野の勉強を続けなくてはいけないわけだから、早い段階から「私は〇〇の専門家です」と先に言い切ってしまうほうがよい。わからないことにぶつかったら、その時考えよう。」

あと6年たてば、僕も40代。これまで比較的のんびりと生きてきましたが、そろそろ生き急ごうと思います。
武器は走りながら拾えばいいんです。
これから僕は地方小売業支援の専門家というプレゼンスを発揮することを目指します。
考えてみると、地方の小売業には経営者の高齢化や、市場変化による販路の多様化対応など共通の課題がたくさんあります。
まずは、下記から取り組みます。

  • 小さな地方企業でも運営できる低コストなお取り寄せサイトの構築・運営
    いままでのノウハウと今後の改良過程の共有します。
  • SNSを利用したマーケティング
    Facebookページを中心としたSNSマーケティングによる売上拡大過程を共有します。

将来的には、aegifの優位性でもあるオープンソースを利用した会計システムの導入にも取り組みます。地方小売業に見合った必要最低限の機能の会計システムを低コストで構築・運用できないかを模索します。

このエントリは僕の「地方小売業支援コンサルタント」としての狼煙です。
まずは遠野「民話漬」から。

▶参考リンク

乳酸菌と酵母菌の妙なる調和

最近ぬか床を始めました。毎朝、毎夜、ぬか床をひっくりコネコネするのが日課になってます。

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↑香り付けに鷹の爪とニンニクを入れたところ。



きっかけ
きっかけは会社のブログ推進景品企画の景品でもらったKindleです(詳細は前回エントリ参照)。このKindleをある方にプレゼントしましたが、そのお返しに頂いた本にすっかり影響されてしまいました。宮本輝

にぎやかな天地(上) (講談社文庫)

にぎやかな天地(上) (講談社文庫)

にぎやかな天地(下) (講談社文庫)

にぎやかな天地(下) (講談社文庫)


発酵
糠漬、納豆、くさや、熟鮓、酒、酢、味噌、醤油、鰹節。どれもみんな発酵食品です。発酵菌なんてものの存在を知らなかった大昔から、人類は偶然と経験と智慧と工夫とで、こんな素晴らしいものを作りつづけてきました。
肉や魚や野菜や乳を発酵させる有益な微生物だけでなく、腐敗させたり有毒な物質を造りだす菌も、そこいらじゅうに充満しているであろうに、なぜ桶の中は発酵菌だけが活発に働くのでしょうか。
目には見えない微小な世界でも行なわれている「調和」というものに感嘆の念を禁じ得ません。

30年もの?
サンマの熟鮓を食べたことがありますか?
和歌山県の名産だそうで、なかには30年熟成させたものもあるそうです。
30年と言えば僕と同年代、すごくないですか!?
時が生み出す妙味を味わいに、いつか必ず和歌山に行きます。どなたか、オススメがあったら教えて下さい。


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↑完成。シズル感を出してみました。窓際の光を活用。

いままで漬けたもの
いままで漬けた野菜は、きゅうり、大根、人参、らっきょう、キャベツ。
きゅうりとキャベツはひと晩(6〜8時間)で充分漬かります。
大根、人参、らっきょうはよく漬けた方が美味しいです。時間は1日弱(18時間ぐらい)。
漬けすぎて塩がきつくなったときは、真水に30分ぐらいつけて塩抜きするとよいです。ぬかの風味は抜けません。


これから試したいもの
今日は長芋を漬けました。長芋のぬか漬けなんて食べたことないので楽しみです。
これからチャレンジしたいのは、サンマ、さわら、エビ、チーズなどのタンパク質系。酒が進みそうです。
夏場のタンパク質系はやめた方がいいと義父に止められていますが、必要分量だけぬかを本体とは別に移して漬けるのがよさそうです。
今から涎が出る・・・


ぬか床を愛でる
ぬかのメンテナンスも育てている感覚が楽しいです。
今度、ぬかのダシとして昆布をいれる予定です。はやく味の違いを体感したいです。
本の中でも紹介されてますが、ダシとして鮭の頭なんかも入れてしまうそうです。驚いたことに、乳酸菌と酵母菌により数週間で跡形もなく消えるそうです。これはぜひ試したい。


アドバイス
暑い時期にはじめないほうがいいです。はじめてから知ったんですが、ぬか床は夏の高温に弱いです。発酵が進み過ぎるんですね。20度を越えるときは、朝晩のかき混ぜと保冷剤の交換が必須です。
ぬか床を長年続けている人でも夏は手間がかかるので、定期的に漬けるのをやめて、ビニールに密封して冷蔵庫に寝かせる方もいるそうです。長期旅行に出かけるときもこの方法でOKです。


せかせかと忙しい現代、ぬか漬けを作って時間が生み出す妙なる力を体感し、「待つ」ことの大切さを見直してみてはいかがでしょうか。

aegif社員ブログ推進企画の景品はどこへ?

僕が所属するaegif社で「社員ブログ推進企画」なるものが4月から始まりました。

社員ブログ推進企画とは

毎月ある程度高価なものを景品として用意し、月末に抽選を行うというものです。 ブログ1エントリを1口として、ブログを書けば書くほど確率が上がるしくみです。

企画の意義は、社員が発信するブログを通じてaegifをより多くの人に知ってもらうとともに、社員が社会に対してプレゼンスを発揮する機会を応援するというもの。こうやって、どんどん新しいことを始められるのも小さな会社のメリットです。

社員ブログの一覧
 フジイメセン 社長ブログ
 Blog Aegif CTOブログ
 Ctrl+A 管理部ブログ
 Aegif Labo Blog OSSチームブログ
 Cathedral Break in Action 社員ブログ 杉本
 IFRS of the day 社員ブログ 野口
 It's a Wonderful Life 社員ブログ 柴田

 ※なかでも「Ctrl+A」は逸品です。aegifの意外な側面がみられるのでぜひ!

4月の景品と抽選結果

4月の景品は「Kindle paperwhite 3G」でした。 ブログ推進企画の景品としては、なかなかいいチョイスですが、しかし僕はすでにKindle paperwhiteを持ってます。
う~ん・・・
それでも無欲に合計3エントリのブログを書きました。

他のブログの更新頻度を考えると確率はけして高くありませんが、めでたく僕が景品を獲得してしまいました。

ヤッター!

2台目のKindleの行方

さて困ったのは2台目のKindleの使い道です。思い浮かんだ選択肢は4つ。

  1. 2台とも使う

    • 自分がよく居る場所に置きっぱなしにして、Kindle自体を持ち歩かなくて済むようにするというもの。これはちょっと贅沢すぎますね。ちなみにこれを提案したのは社長。
  2. プレゼントする

    • 母:僕が小さい頃から母は「風と共に去りぬ」と「スカーレット」(分厚い版のもの)を何度もくりかえし読んでいました。母は定期的に全国のデパ地下で漬物を売り歩いています。Kindleがあれば、出張先でも手軽に読めます。ただ、すんなりとKindleを使えるようになるのか不安です。

    • 同僚:当選発表後、同僚の何人かから「くれっ!」という要望があがりました。でも間違いなくこれはつまらない選択肢ですよね。はい。

    • 他の誰か:誰がいいかな。検討。

  3. 転売する:ヤフオクで売っ払って、好きなものを買ってしまうというもの。こんなつまらない使い方は選べませんね。

ということで、母でも同僚でもない他の誰かにプレゼントすることに決めました。 僕が考える理想的なプレゼントは「自分で買うほどではないけれど、もらったら確実に嬉しいもの」です。

あれこれ考えたあげく、いつもお世話になっている取引先のHさんに個人的にプレゼントすることに決めました。 Hさんは、いつも本に夢中になりすぎて、電車の乗り過ごしをくりかえすほど無類の本好きです。 また、僕がKindleの良さを語ったときも心に響いていたように見えました。かといって買った様子はみえない。 まさに理想のプレゼント相手です。

そして先日、贈呈式を挙行しました。 箱はせっかくなのでステッカーチューンしておきました。「aegif」と「民話漬」の協賛ということで。

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ここでちょっと宣伝。
「民話漬本舗」は母が経営する漬物屋で、遠野の野菜を「もろみ」で漬けた漬物を売っています。旨いです!!
特に「青なんばん」「どべっこ漬」「なんばん三升漬」は辛いもの好きな人たちからのリピート買いが絶えません。 (注)ホント辛いので、辛いものが苦手な方はご遠慮ください。

お取り寄せサイト(http://minwazuke.com/ )は僕が構築・運営しています。
注文時に備考欄に「ブログ読んだよ」など書いて頂ければ、実家にかけあってサービスしちゃいます。ぜひ食べてみて下さい。


Kindleの電源をいれると・・・!?

同席していたMさんの提案で、早速開封。そしたら、面白いことが起こりました。


「あなたは藤井健一郎さんですか?」と・・・


なぜか社長の名前が登場。
きっとKindle端末だけではなく、社長のAmazonアカウントでいくらでも電子書籍を買ってもいいという景品なんだと理解しました。さすがイージフ素晴らしい!

仕事でも強力なリーダーシップを発揮しているやんちゃなMさんの推進のもと、早速購入を試みます。

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あっさりと、パスワード不要の1Click注文で無事購入完了。
購入したのは「会社では教えてくれない仕事術〜夜の世界に学ぶビジネススキル〜」。ちゃんとビジネス書です。
Hさんには、僕の想像以上に良いプレゼントになりました。


まとめ

どういう仕組みかはわかりませんが、Kindleには購入者のAmazonアカウントが自動で紐付けられてしまうようです。
自分が購入した時には意識していなかったせいか、全く気が付きませんでした。
kindleをプレゼントするときには気をつけましょう。

さて、社長はこのことにいつ気がつくのでしょうか。このエントリをちゃんと読んでくれるといいですね。
「転売する」という選択肢を選ばなくて本当によかったです。

合せて読みたいエントリ

Kindleのいいところ、悪いところを書いたエントリです。

Kindle Paperwhiteを半年使ってみたレビュー

今どきのバイクツーリング

ゴールデンウィークに1年ぶりのバイクツーリングに行ってきました。 近頃めっきりバイクに乗ってないという、元バイカーに向けて、僕の最近のバイクツーリングスタイルを紹介します。

GPSロガーで記録

最近、GPSロガー付きのデジカメを買ったので、さっそく使いました。今回のツーリングでは約470 Kmの行程。これはその一部です。標高データもとれます。峠の起伏が読み取れますね。 写真だけじゃなく、ルートも思い出に残せるなんて素敵じゃないですか。

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音声環境

iPhone5付属のイヤホン『EarPods』がバイク乗るときにすごく快適です。

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イヤホン着けたままフルフェイスのヘルメットをかぶると、ちょうど首元にコントローラーがくるので、ヘルメットとグローブを付けたまま大抵のiPhone操作ができます。

音量操作、再生/停止、曲スキップ。コントローラーがマイクを兼ねているので、電話を取ることだってできます。バイクで首都高を走りながら、嫁ちゃんと電話で会話出来たのには感動しました。

また、iPhoneアプリGoogle Maps』の音声案内を使えば、全く土地勘のない場所でもいちいち停車して地図を確認することなく、安心して走り続けられます。

ちなみに僕のバイク仲間のヘルメットはもっとスゴイ。

なんと、スピーカー内蔵でBluetoothのコントローラー付き。iPhoneをバックの中にしまったまま、コントロール可能。

ここまでやると最高です。欲しい! 誰かプレゼントしてください。

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バイクETC

僕がよくバイク乗っていた当時、バイクのETCはあまり普及しておらず、自分のバイクにもETCを着けていませんでした。長らくバイクに乗っていない方は、バイクETCの便利さをまだ体感していない人も居るのではないでしょうか。

これ恐ろしく便利です。バイクこそETC!

ETCなしの料金所での慌ただしさといったら・・・

まず、ギアをニュートラルに入れて、グローブ外して、財布出して、料金を払って、財布しまって、グローブ着けて、また走りだす。

オマケに走りだしたあとに「あ、ポケットのファスナーをちゃんと締めたかな」という不安にかられながら高速を走ることがなくなるんですよ!

それに比べたら、なんて快適なんだろう。

レンタルバイク

レンタルバイクを利用しています。

2人しか乗れなく、荷物もろくに詰めず、料金はレンタカーよりも高いですが、メリットはたくさんあります。

手間いらず

バイクには必須の日常点検がいりません。僕はよく自分でバイクのカスタムをしていたので、あそこのネジきっちり締めたかな? あそこ大丈夫かな? など不安箇所がたくさんありました。そして心配ごとはだいたい、高速道路 を疾走しているときに浮かんできます。不安にかられながら走るのは嫌なものです。

金食わず

車検代や消耗品代(タイヤ、オイル、ブレーキパッド等)がかかりません。乗ったことがあれば知っていると思いますが、大型バイクはタイヤ代がかなりかかります。毎年履き替える必要があり、前後変えると大体¥50,000位かかります。高い。財布にツラい。

変なバイクに乗れる

自分で買う時には絶対選ばない変なバイクに乗れます。今回レンタルしたのはHONDA NC700X DCT。

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なんとこのバイク、デュアル・クラッチ・トランスミッションが搭載されています。いわゆるオートマです。ギアのシフトはF1のようにパドルシフトです。一度乗ってみたかったんですよね。

感想はというと、とても楽ちんでした。普段バイクに乗らないので、久々に乗るといつも数時間後にはクラッチを握るのが辛くなってくるんですが、コイツは握力いらず。ロングツーリングに向いています。

とはいえ、やはり物足りなさは感じました。たぶんもう乗らない。やっぱりオートマなんて邪道ですわ! ちなみに前回は3気筒のTRIUMPH スピードトリプル。これは良かったな。トルクも、上の伸びもあって楽しかった。

最後に

バイク環境は、ちょっとの間にこんなに変わりました。

レンタルバイクショップではヘルメットもグローブもレンタルできます。憧れのあのマシンで、すぐにどこにでも出かけられます。購入前にじっくり試乗をする目的にも良さそうです。 元バイカーのみなさま、もう一度バイクに乗りませんか! 楽しいよ〜!!


使用頻度が低いものは所有せずにレンタル・シェアが鉄則です。僕は車もカーシェアです。

バイクや車に限らず、自分の所有物を見なおして、身軽になってみてみるのもいいのではないでしょうか。

読書のすすめ

1970年代の大ベストセラー「知的生活の方法」に、じんわりとおもしろさを感じたので紹介します。
僕をはじめ、この本は多くの人々の読書習慣に影響を与えたようです。

知的生活の方法 (講談社現代新書 436)

知的生活の方法 (講談社現代新書 436)

本による対話

知的生活の流れは、貧富、身分、性別、時代のすべての枠を超えて、それを理解するものだけのあいだを、外からは見えないで、あたかも雪の下水のごとくにひそやかに流れてくるのである。

本の大きな魅力のひとつは、時代も、場所も、つながりも飛び超えて、筆者と対話できることです。古い本はより強く実感できます。

自分をごまかさない精神、「わからない」に耐える

ごまかす、ズルをする、という精神ではじめたものには上達しないものだというのは鉄則であるように思う。

ごまかしたりズルするというところまではいかなくても、よくわからないのにわかったふりをする子供は進歩がとまるのである。

私は、「わからない」と言うことを恐れなくなった。大学の英文科ではむずかしい話をわかったように偉そうに言うのが普通であった。しかし私は英詩の大部分は不自然でわからないと公言して憚らなかった。「ぞくぞくするほどわからなければ、わからないのだ」と言う原則に忠実だったからである。だいいち、日本人の大学生が、田舎の高校あたりからぽっと出てきて、シェリーの詩を原文で読んでほんとうにおもしろいなどということはあるわけがないのである。

表面上の理解だけでわかった気になって、なんとなくやり過ごしたり、満足したりすることがありますよね? 筆者は「ぞくぞくするほどわからなければ、わかっていることにならないのだ」と断じています。肝に命じておきたい1文です。わからないことを恥じたり、怖がったりしてはいけません。

知的オルガスムスを求めて

筆者は英語の原書のおもしろさをなかなか感じられないことから、こんなことを書いています。

この不全感を、適切かどうかわからないが、私はときに、女性のオルガスムスにたとえてみたい気になる。もちろん私は女性になったことはないからものの本によって知るだけだが、そのときの恍惚感は言語に絶するものであって、はなはだしい場合は、一週間、十日とその余韻が続くともいう。

筆者は原書を「ぞくぞくするほど」わかりたいために、アメリカに移住し、原書を読みまくります。その間、ポルノ小説にハマったりもします。おもしろい人。
そして、ついに「マジョリー・モーニングスター」という作品で、知的オルガスムスを味わいます。
僕も原書でこんな境地に到達してみたいものです。

You are what you read.

西洋の諺に、「あなたの友人を示せ、そうすれば、あなたの人物を当ててみせよう」というのがあるが、私はこう言いたい、「あなたの蔵書を示せ、そうすればあなたの人物を当ててみせよう」と。

以前のエントリ「Kindle Paperwhiteを半年使ってみたレビュー」でも書いた”You are what you read.”というセンテンスがここでも出てきました。このような、自分の知識や経験がつながっていく「ぐるぐる」感が好きです。人や言葉との、出会いと繋がりを大切にしています。

膨大なインプットが生むもの

ゲゲゲの鬼太郎」の産みの親の水木しげる氏は、25年かけて一億枚ぐらいの写真やスクラップを集めたという。それが変死体とか、残忍な殺人現場とか、留置場とか、刑務所とか、薄気味悪いところをかくときの資料なのである。現実は劇画よりも奇々怪々で凄まじく、それを見せられた人は、水木邸を後にしたときはそれほど思わなかったのに、しばらくたったら震えがきて、2,3日のあいだ、悪夢を見続けたそうである。

水鳥は絶え間なく水面の下で足を動かしているから進むのだ。息の長い知的活動をしている人は、たえずこうした「空間」に関係してくる方面で努力しているに違いないのである。

ゲゲゲの鬼太郎の裏側には、こんな努力があったんですね。良質のアウトプットは、膨大なインプットに基づいていることを実感したエピソードです。

ハマトンの見切り法

知的生活の時間に関するこの「見切り」についてさらに適切な忠告をしているのは、ハマトンというイギリス人である。彼の「知的生活(インテレクチュアル・ライフ」と言う本。

ハマトンは時間を空費させるもっとも大きな敵は、下手な勉強だと言っている。

時間をいかにも無駄に使っているように思われるぶんには大した問題にはならない。たとえば友達と一晩飲んだとか、ヘボ将棋をしたとかいうのは、まったく無駄な時間のようであるが、気晴らしや気分転換にもなっているので、大したことはない。危険なのはまさに勉強なのだ。

友達と飲んだり、将棋をさすのとは桁違いに大きな時間とエネルギーの空費である。こういうのが、もっとも危険だということになる。

この「下手な勉強」は、気をつけないとまんまと陥ってしまいます。真面目な人ほど陥りやすそうです。
前職の会社では、やたらに資格取得が推奨されていました。僕も昔、一時的な報奨金と出世切符を目当てに、かなりの時間をむやみやたらと資格の勉強に費やしていました。もちろん全てが無駄だったとは思っていませんが。
同じ筆者が翻訳しているハマトンの「知的生活」も読んでみよう。

知的生活 (講談社学術文庫)

知的生活 (講談社学術文庫)

終わりに

本に対するスタンスが変わり、読んだあと、無性に本を手にとりなくなりました。
本が好きな方は沢山の共感ポイントを発見し、より本が好きになるでしょう。
本にあまり馴染みがない方は本に価値を見いだすきっかけになるでしょう。
引退後のゆっくりとした知的生活を想像しながら読んでみてはいかがでしょうか。