Bug

- IT doesn't matter -

Kindle Paperwhiteを半年使ってみたレビュー

去年の誕生日にKindle Paperwhiteを買いました。
最近Kindleが気になるという人向けに僕が約半年間使ってみた感想を書きます。

いいところ

持ち運びやすい

Kindleを入手する前は紙の本か、たまにiPadで本を読んでいました。

紙の本との比較

僕は本を楽しむ本(小説など)と詰め込む本(知識本など)の2種類に分け、そのときの気分に合せて読みます。
今日は「楽しもう」もしくは「詰め込もう」と腹が決まっている日を除き、本を2冊以上持って出かけることになります。たいてい、腹は決まりません。

Kindleだと持っていく本を悩むことはありません。だって手のひらに本棚がありますから。

iPadとの比較

僕は平日、ほぼ毎日ノートブックを持ち歩きます。それに加えてiPadを持つと、ちょっとした重さになります。

Kindleは見た目以上に軽く、非常に持ち運びやすいです。一番のお気に入りポイントは、スーツのポケットにぴったり収まるところです。

まるで狙って設計されたかのようにピッタリ

f:id:pharuki:20130406073549j:plain

(ステッカーは岩手のマルツ工房さん *1)

読みやすい

e-inkの独特な感じが好きです。
紙の質感に近く、読み心地がよく、長時間読んでも目が疲れません。
iPadのように屋外使用時に反射で読みづらいということもありません。

ハイライト機能が想像以上にいい

僕は本を読みながら、気になる部分にドックイヤーをしたり、アンダーラインを引いたりします。
Kindleにはハイライト機能があり、指一本でマーカーを引けます。ペンを持ち歩く必要がありません。
さらにハイライトした部分はWeb上でいつでもどこでも確認できます。もちろんコピペもできます。
これって凄くないですか!?
本を読んでいて印象に残ったフレーズを思い出したいときや引用したいとき、よくありますよね?

ハイライト確認画面

f:id:pharuki:20130409052556p:plain

荷物受取不要

僕は本をほぼAmazonで購入するので、自宅にはよく配送業者がきます。
家族が自宅にいるのをいいことに受け取りを気にせずにポチポチと注文をしています。ピンポンの大半は僕の荷物という状態です。
とうとう、嫁ちゃんにもちょっとは気を使え!と言われていました。
だけど配送日を指定すると配送料金がかかります(Amazon)。
Kindleではそんな悩みは要りません。ダウンロードですから。
毎回ダンボールを潰す手間も、そのたびに地球環境を憂慮することもなくなりました。

すぐに読める

Kindleだと購入したその瞬間に読み始められます。
Amazonのお急ぎ便は当日お届けも可能ですが、ダウンロード速度にはかないません。

お得

Amazonには「Kindle本セール」ページが常設されていてビジネス書も小説も数百円程度から売っています。またセールでなくても、Kindle版は常に紙の本より安く設定されています。お買い得です。

わるいところ

操作性や見た目がちょっと

全体的に動作がモッサリしており、何をやってもひと呼吸遅れます。
操作性も見た目の美しさもiPadに比べると見劣りします。
年季の入ったガジェット好きなら知っていると思いますが、PalmやNewtonを思い出しました。

あれ!? ハイライト出来ない…

技術系の本をKindle版で購入した時のことです。ダウンロードし、いつものように気になる部分をチェック。しかし…
テキストがハイライトできない。なんとハイライト機能が使えない本があるんです。
これらの本はただの画像ファイルなので文字の大きさの調整もできません。拡大機能が使えるものの、Kindle Paperwhiteの貧弱な操作性だと、使いづらくてしょうがないです。
その価値は一気に紙やPDF以下になります。

図表が多い技術書やデザイン関連の本はKindle対応が難しいのでしょう。
購入前に必ずサンプル版をダウンロードしてみることをオススメします。

相続

みなさんは本を読み返しますか? 自身の蔵書に価値を見出していますか?
本が好きな人ならきっといずれもYesでしょう。
最近、ある人に「You are what you read.」という英語センテンスを教えてもらいました。
映画「ユー・ガット・メール」に出てくるフレーズです。
凄くいい言葉ですよね。大好きです。意味がわからない人は是非調べてみてください。

僕は息子がいます。息子にはいつか僕の蔵書を受け継いで貰いたいと思っています。
Kindle本はAmazonアカウントで管理されています。僕が死んだらKindle本はいったいどうなってしまうんでしょうか。
Quoraで調べてみました(*2)。

Do my heirs inherit my Kindle ebooks, or other restricted ebooks, when I die?

"...the Amazon agreement states that the Kindle’s “digital content is licensed, not sold, to you” (Amazon.com Inc., 2009). This statement effectively strips away all of the rights libraries and others would be granted as the owners of information resources, and so they will not be able to “sell, rent, lease, distribute, broadcast, sublicense, or otherwise assign any rights to the digital content or any portion of it to any third party” (Amazon.com Inc., 2009)." 

!!! なんとKindle本は購入しているのではなく、ライセンス契約に過ぎなかったのですね! そしてライセンスはどんな方法でも第三者に渡すことは出来ないと書かれています。
どうですかこれ? 考え込んじゃいますよね?

まとめ

習うより慣れろ。
電子書籍にはメリットもデメリットもあります。Kindleが気になっている人は実際に使ってみるのがいいと思います。
いろいろ気になる部分はあります。でも僕は中古本の価格がよほどこなれていない限り、迷わずKindle版を購入しています。

ちなみに

僕が所属するaegif社でブログ推進企画が始まりました。
企画には景品があり、今月の景品は「Kindle Paperwhite 3G」だったりします。
景品が貰えたら誰にプレゼントしようかしらん。

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite

*1 マルツ工房
*2 Quora: Do my heirs inherit my Kindle ebooks, or other restricted ebooks, when I die?

関連エントリ

ブックスキャンを使った感想 - 納品前
ブックスキャンを使った感想 - 納品後
ブックスキャンという本のスキャンサービスを使ってみた感想を書いています。
スキャンで電子化すれば相続に悩むことはありません。