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ブックスキャンを使った感想 - 納品後

前回エントリの続き。

先日、BOOKSCANより納品されたので、その感想を共有します。

BOOKSCANでは通常会員とプレミアム会員の2種類の会員があり、通常会員は100円/冊、プレミアム会員は9,980円/月のコスト。このエントリは、一見べらぼうに高いように見えるプレミアム会員が実はそんなに高くない気がしてきたという話です。iPadで小説を読むまでの一連の手順とともに感想を書きます。

1.スキャン後のオリジナルPDFをチューニング

 ここで言っているチューニングとは各電子書籍リーダー向けにPDFを最適化するためのオプション。チューニングすることで、画質が多少荒くなるが、ファイルサイズが小さくなり、読むときにサクサクページをめくれるようになるというもの。iPad2向けだと感覚的にはファイル容量が3分の1程度になり、画質は文字の周りのザラつきが目視で確認できるぐらいの劣化度合い。そんなにキレイじゃなくてもいいからiPadに本を沢山詰め込みたいという欲求があれば許せる範囲内の画質劣化。61冊分だと、オリジナルファイル容量7.13(GB)に対して、チューニング後は2.65(GB)。つまり、これは大抵の人は実施することになるであろう作業。

 具体的な作業は、管理画面上でオリジナルPDFをひとつ選択し、どの端末向けチューニングなのかを選択して、サーバー上でチューニング処理の開始ボタンをクリック。通常会員だと、この処理を並列実行できない制約があるため、チューニング処理が完了するまで数分間待ち、処理完了後に次のファイルに対して同じ事を延々と実施。

 この作業は非常に難儀である。。。はっきりいって時間の無駄。こんな作業を61回もさせるなんて、ひどい仕打ち。プレミアム会員になれば、並行処理が可能となり、ボタン1つで済むようになる。

2.ファイルのダウンロード

 チューニングが完了したら、ファイルをダウンロードする訳ですが、これも通常会員だと一括ダウンロードができない。。。phpサイトなので、汎用一括ダウンローダーでごっそりダウンロードを試みるもNG。結局ファイルをひとつずつ、クリックし続けることになる。61ファイルもあると、どれをクリックしたのかわからなくなり、何度か同じファイルをダウンロードしたり、逆にダウンロード漏れがあったりする。ファイルの過不足をチェックしたりもする。これもイライラ度が募るだいぶ難儀な作業。さらに劣化していないオリジナルファイルもダウンロード保管しておきたくなるのが心情というもの。なので、作業量は2倍。プレミアム会員だともちろん一括ダウンロードが出来る。

3.ファイルをリネーム

 ファイル名はデフォルトでスキャン日時などが機械的に振られており、そのままだと、どの本がどのファイルだかさっぱり分からない状態。なので、1ファイルずつ開いて、「本タイトル-著者、役者.pdf」の形式に修正していく。61冊もあると、やはり間違えてしまう。ビジネス書の著者が村上春樹になっていたり。もちろんこの作業もプレミアム会員だと、やらなくて済む作業。

4.ファイルをiPad移動

 Dropbox、GoodReader経由でiPadへファイル移動し(GoodReaderのファイル管理機能は凄い)、iHDで開いてやっと読書が開始できる状態になる。画像はiPad弱視モードで開いた状態のもの(参考まったく未知の読書体験をしてみよう」)。耳栓+暗闇で読むとたしかに没入感すごい。

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 このように通常会員だと、くだらない作業を沢山やらされて、お金払ってるのになぜか仕事させられてる気分を味わされるという罠にはめられます。精神衛生を健全に保つため、また貴重な時間の浪費を避けるためにはプレミアム会員のメリットを享受するのが断然おすすめです。プレミアム会員は月50冊まで会員費のみでOKで、上記作業の大部分をカットできる。さらにOCRオプションも無料なので、本のテキスト全文検索が出来るようになるのは非常に魅力的です。通常会員でもファイル名変更、OCRは依頼できるが、それぞれ50円/冊、100円/冊のコストがかかるので、大量に依頼するときはなかなか手が出ない太っ腹オプションですよね。単月のみで入会/退会も可能なので、今後スキャンする場合は、50冊分貯めてから、プレミアム会員でオプション全部つけて依頼しようと思いました。